伊勢海老は体長約30cmで、水深10~30mの岩礁に生息しています。
夜行性のため昼間は岩の下や岩穴などに潜んでいますが、夜になると海の底を餌を求めて歩き廻る生活をします。分布としては本州中部以南の大平洋側から朝鮮半島、台湾にかけての海外に面した岩場に多くみられます。
鮮やかな赤い色と風格のある見事な姿形といい、25~30年も生きるほど大変に生命力が強いことから、古来より武勇と長寿の象徴として慶事には欠かせない物として、鯛と並んで海の幸の代表格とされてきました。さらには、お正月の料理や飾りなどに縁起物として重宝されているのも、そうした風習や伝統が今に遺されているからです。 |